T o 記 D o 記 見た映画、読んだ本、旅をして、ときどき感じたこと To記Do記:2006年 2005年1月 2004年 2003年7月- 2002年12月- 2002年4月- 2002年1月- 2001年10月- 2001年7月- 2005-10-04 本「その名にちなんで」 2005-09-12 本「クライマーズ・ハイ」 2005-08-22 本「山の向こうの美術館」 2005-07-15 本「おなかがすいたらごはんたべるんだ」 2005-06-15 本 「夏への扉」 2005-05-21 本 「小さな塵の大きな不思議」 2005-04-01 本「社長物語」 2005-03-23 映画「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」 2005-03-07 本「利重人格」 2005-01-25 CINEMA-2004年-勝手にベスト4 2005-01-22 BOOK-2004年-勝手にベスト4 2005-01-05 旅行「ニュージーランド 1 」 本「その名にちなんで」を読みました。 その名「ゴーゴリ」は、父が列車事故に遭い死にかけたことに関係している。ゴーゴリ少年は、どうしても名前が気に入らずに改名する。やがて、命名にはもっともっと深い訳があったことを知るようになる。 著者のジュンパ・ラヒリは父母ともにベンガル人。渡米して生活しているが、異文化の狭間で苦労したのだろう。 父と二人防波堤の最後まで行き、砂地を歩くところがある。
本を読んだというのに後に残るのは鮮やかな映像だった。 著者は他の作品で、O・ヘンリー賞、ヘミングウェイ賞、ピュリツァー賞などを受賞している。 「その名にちなんで」ジュンパ・ラヒリ 小川高義訳 新潮社 2004年 2005-09-12 本「クライマーズ・ハイ」を読みました。 地方新聞記者が同僚と谷川岳の衝立岩登りの計画を立てた。出発前日、御巣鷹山で事故が起きた。1985年日航ジャンボ機墜落だ。事故報道の全権デスクを任されたその記者は、上司と部下の狭間で苦悩する。 著者は自分の新聞記者としての体験も生かし、事故当時と18年後とを絡み合わせて描いている。社会部と政治部の喧嘩、社長派と専務派の権力争い。 わたしは、この事故の3日後にJAL機に乗ってフランクフルトへ飛んだ。機内は異常に緊張していた。無事に着陸したときに沸いた大きな拍手が今も耳にある。 日航機墜落からちょうど20年経ったこの秋、NHKで実名ドラマ化される。 「クライマーズ・ハイ」横山秀夫 文芸春秋 2003年 本「山の向こうの美術館」を読みました。 頸髄を損傷し、口に絵筆をくわえて描く星野富弘さん。 画家としての才能はケガをされてから花開いたと思う。でも、星野さんの小学校時代や、学生時代の絵もわたしは好き。 「まえがき」に始まり“あとがき”といってもいいエッセイ「新しい美術館」まで、深く暖かく筆力のある文章が続く。1991年『村立富弘美術館を作ろう』と考えた村長の“裏の話”には、たまげた。(読んでのお楽しみ) 星野さんは少年の日、渡良瀬川で遊んでいて流された。必死で岸を目指そうとしたが戻れなかった。彼は、流されながら考えた。
「山の向こうの美術館」 星野富弘 富弘美術館出版 2005年
本「おなかがすいたらごはんたべるんだ」を読みました。
読んでいると心が暖かくなる。とぼけた味と柔らかい線のイラストは、言葉より多くのものを語りかけてくる。
「おなかがすいたらごはんたべるんだ」イ・ギュギョン 黒田 福美訳 ポプラ社 2004年 本 「夏への扉」を読みました。 恋人も友も発明の特許も、何もかも失った男。高額の契約料を払い、冷凍睡眠の道を選ぶ。 主人公が飼っている猫は、 『天気は人間が管理するものだ』という哲学を持っている。そして、雪が嫌いである。 スタートして2ページ目にくる、魅力的なこの状況に引き込まれた。 この言葉にも惹かれた。 そして猫のこと。 やや胡散臭さもある。しかし、近未来の文化機器や技術者の頭の中などを知る楽しみもある。 「夏への扉」 ロバート・A・ハインライン 福島正実訳 ハヤカワ文庫SF 2002年 本 「小さな塵の大きな不思議」を読みました。 「恐竜化石の調査のためモンゴルのゴビ砂漠を訪ねた。調査隊のメンバーの一人が『ゴビの塵はしぶとい、ゴビを離れて半年たっても耳から出てくる』」と書く。その著者の場合はもっとひどい。頭のなかまで塵が入りこみ、いっぱいになりこの本を書いた。 各章のタイトルを読むだけでも面白い。<一粒の塵に世界を観る> <砂漠の大虐殺> <塵は氷河期に何をしていたのか> <家のなかにひそむミクロの悪魔たち> アロマキャンドルとか、化粧品の匂いとかの問題にも迫る。最後の章は<塵は塵に>で、人は死んで塵となる。宇宙もやがて、また塵に返る。 著者が専門の学者ではないから、科学書でありながらも読みやすい。 「小さな塵の大きな不思議」ハナ・ホームズ 岩坂泰信監修 梶山あゆみ訳 紀伊國屋書店 2004年 本「社長物語」を読みました。 イラストレーターの主人公は、様々な仕事仲間と共同の事務所を借りている。しかし、病気になっても保険がない、カードを作ろうとしても保証がない。そこで会社を設立することにした。
主人公と妻が知り合ってから現在までの不思議な関係、会社組織に的確なアドバイスを出す伯父さん、社長と部下との難し〜い関係。 いっちょう会社でも作ってみるか‥‥あっ、そんな気にはならなかったが面白かった。 「社長物語」薄井ゆうじ 講談社 1999年 映画「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月」を見ました。 32歳だった前作から4年たったブリジット。相変わらず冴えないのに有能な弁護士の恋人がいるなんて、君は敵を作っているね。 レニー・ゼルウィガーが、自信のない30代女性を過不足なく演じている。あの体型を役のために作ったのだ! きつい下着を着ての、ちょこちょこ歩きがいい。 「あ、自分と同じだっ!」って思えるドジを繰り返すが、不思議と応援したくなる。 ブザマでみっともなくて‥‥でもちゃんと愛し愛されるときもくるんだと思える。 映画に何を求めるか? 「楽しみ」ならば、ピッタリ&オススメ。 「ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月 」 監督 ビーバン・キドロン 本「利重人格」を読みました。 「ワタクシはケータイと、大学生が嫌いだっ!」 散歩が好きでよく近所を歩く。細かい道も含め制覇する----だいたい二年かかる----と、新天地を求めて引っ越しする。 自身の結婚も離婚も次の結婚も、サラリと書く。 密かに憧れる人だ。監督もいいけれど、俳優としてももっと見たいゾ。 「利重人格」利重 剛 集英社 2004年 2005-01-25 CINEMA-2004年-勝手にベスト4(順不同) ◎はじまりはオペラ SUFFLOSEN 監督 ヒルデ・ハイエル オペラのプロンプターをしている40歳くらいの女性。ステージに埋め込まれた小空間に入り、歌手に次のセリフをささやく。彼女は、子どもが二人いる医師と結婚することになった。彼の家には先妻の持ち物や写真がたくさんあるままだ。夫は彼女の仕事には無関心の上、やめて家庭に入るよう迫る。そんなときチューバ奏者と・・・。
◎過去のない男 The Man Without a Past(Mies Vailla Menneisyytta) 監督 アキ・カウリスマキ 夜のヘルシンキ。公園のベンチで暴漢に襲われた男は、過去の記憶を全て失う。無一物の彼に、コンテナでやっと暮らす一家が援助を始める。男は彼らと共に生活を送り始める。そして救世軍からスープが振る舞われる金曜日。男は救世軍の女性と出会い…。
◎人生は時々晴れ All or Nothing 監督 マイク・リー タクシー運転手の夫、スーパーで働く妻、老人ホームに勤める娘、無職の息子。一家4人は会話もなく笑いもない日々をロンドンの集合住宅で過ごしている。夫は車のレンタル代が払えず、子供の小遣いから借りてまで支払っている。ある日、乗せた女客と、人生のこと家族のことを語り合ううちに…。
◎隠し剣鬼の爪 監督 山田洋次 幕末。東北の小藩。秘剣‘鬼の爪’を伝授された武士が、江戸屋敷での謀反騒動に巻き込まれる。彼は3年前に母を亡くし、独り身。ある日、かつて家に奉公に来ていた百姓の娘に思いがけず再会する。裕福な商家に嫁ぎ、幸せに暮らしていると思っていた彼女は、痛々しくやつれて……。 2005-01-22 BOOK-2004年-勝手にベスト4(順不同) ◎魔法があるなら The Greatest Store in The World 著者 アレックス・シアラー 野津智子 訳 「スコットレーズ・デパート」という巨大なお店に、お金のない母とその娘二人が閉店間際にやってくる。店員の影が無くなると三人は出てきて、デパートを自分たちの家にして生活する。食べ物も飲み物もオモチャも、一人30台分のテレビもある暮らし。ダイヤモンドもベッドも揃っている。でも、警備員が来たら……。
◎鉄塔武蔵野線 著者 銀林 みのる 5年生の男の子が主人公。夏休みのある日、彼は近所の鉄塔に「武蔵野線75-1」という番号札を見つける。新発見に胸を躍らせて2歳下の友だちを誘い武蔵野線を遡る。「鉄塔を辿っていけば、絶対に秘密の原子力発電所まで行けるんだ」……。 (読みふけっていてふと目線を上げたら、自分の部屋の窓から鉄塔が大きく見えることに気づいた。驚愕! 今までなにを見ていたのだ!)
◎13階段 著者 高野和明 傷害致死事件で2年の刑を受けて仮釈放中の受刑者と、刑務所の刑務官だった男が主人公。二人は、犯行時の記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすための調査を手伝う。もしも成功すれば一千万円もの報酬が出るのだ。その死刑囚は逮捕直前にバイク事故を起こし、犯行時刻の記憶を喪失したままである。処刑までに残された時間はわずか……。
◎物書同心居眠り紋蔵 著者 佐藤雅美 南町奉行所で吟味方の例繰方同心の紋蔵は、仕事中に奇病のため居眠りをしてしまう。俸禄は三十三俵二人扶持で、紋太郎に紋次郎、稲、麦、妙の五人の子持ち。生活は苦しく、妻・里とともに内職に精を出す。頼りなく情けなく見える紋蔵が、不思議なことに事件に巻き込まれると、どういう訳かその真相を探り当て……。 2005-01-05 ニュージーランドに行きました。
●人口の10倍の羊
●花盛り
●家とゴルフは安いけど---
●キウイの子育てと女性参政権
●タバコ禁止になったばかり
●マオリの挨拶
●柳の緑に啄木をおもう きれいな水面にかげを映す
●再び行きたいマオリの国
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