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啄木文学散歩

北海道:岩見沢〜旭川 3・4


1 岩見沢駅と啄木

2 北村牧場の啄木歌碑 

3 美唄駅前の啄木歌碑(このページ)

4 砂川市・滝川公園の啄木歌碑(このページ)

5 旭川

 


 

3 美唄駅前の啄木歌碑

  

「美唄駅舎と駅前広場」

タクシーの停車している後方に啄木歌碑がある

 

・美唄駅は2002年に移転新築された近代的な建物。東西連絡通路にある、はめ込みガラスのデザインが美しい。

・「びばい」はアイヌ語の「ビバイ」で、元のかたちは「ピパオイ」(カラス貝の多い所)といわれている。(美唄市ホームページ)

・1891年(明治24)、第1次屯田兵が入植。1912年(大正2)には炭鉱が開鉱した。1945年(昭和20)炭鉱労働者総数16000人。1963年(昭和38)頃から、炭鉱は次々閉山していく。(美唄のあゆみ 美唄市ホームページ)

 

「駅前広場の啄木歌碑」

駅2階から広場を見下ろす

 

「石川啄木の歌碑」

 

      石狩の美國といへる停車場の

      柵に乾してありし

      赤き布片かな

                啄木

 

・2003年(平成15)、美唄ロータリークラブが30周年を記念して歌碑を建立し美唄市に寄贈した。隣にある案内板は、枕木を組み合わせて作ったそうだ。

 

 

 「3番ホーム 啄木の歌額」

 「石狩の美國といへる」とあるが
 石狩には「美國」という駅はない

 

「L特急スーパーカムイ789系」

下り旭川方面の3番線ホームで啄木
の歌を見ていたら列車が突進してきた

  

 

「スーパーカムイのヘッド」

スーパーカムイは札幌 - 旭川間を走る特急列車
2007年10月「スーパーカムイ」と名がついた

 


 

4 砂川市・滝川公園の啄木歌碑

  

「滝川公園 園内案内図」

 

・「空知」はアイヌ語「ソーラップチ」が語源。ソーは滝、ラップチは下るの意で「ソラチ」と音訳した。滝を下る川という意味だから「滝川」というのは意訳になる。

・「滝川公園」は、砂川市と滝川市の境にあり、住所は砂川市空知太だが滝川市が管理している。公園の上を横切って滝川バイパスが通っている。公園入口がとても分かりにくい。

・桜の名所で、キャンプもできる。

「上の写真の啄木歌碑部分」

 

「空知川の洪水でできた三日月湖」

  

  

「国木田独歩の碑」   

余は遂に再び北海道の地を踏まないで今日に到つた。た
とひ一家の事情は余の開墾の目的を中止せしめたにせよ
、余は今も尚ほ空知川の沿岸を思ふと、あの冷厳なる自
然が余を引つけるやうに感ずるのである。何故だらう。
(『空知川の岸辺』明治三十五年十一月--十二月)

 

 

「啄木の碑」
左側にあるのは太鼓橋

 

「揮毫:啄木と同郷の小田観螢氏」

碑陰 昭和二十五年六月十日 滝川歌人会建之

・1950年(昭和25)に滝川町開町60周年を記念して滝川歌人会により建立された。

 

「動画:緑あふれる滝川公園の風景と啄木歌碑」

   空知川雪に埋れて

   鳥も見えず

   岸辺の林に人ひとりゐき

              啄木

 

一月二十一日

 「午前六時半、白石氏と共に釧路行一番の旭川発に乗つた。程なくして枯林の中から旭日が赤々と上つた。空知川の岸に添うて上る。此辺が所謂最も北海道的な所だ。

  石狩十勝の国境を越えて、五分間を要する大トンネルを通ると、右の方一望幾百里、真に譬ふるに辞なき大景である。……」

(石川啄木 明治四十一年日誌 『石川啄木全集』筑摩書房 1983)

 

 明治四十一年、小樽日報を退社して釧路に向かう途中の啄木が雪の中を進む列車の窓から眺めた光景を記した日記の一節である。この時の印象をのちに<空知川雪に埋れて>と歌っているが、啄木はこの地を通過しただけで足跡をしるしてはいない。

(『啄木文学碑紀行』浅沼秀政 株式会社白ゆり 1996)

 

 

「滝川町開町六拾周年記念 建立協賛御芳名」 

 

昭和二十五年、この歌を刻んだ碑が滝川市空知太の金刀比羅神社境内に建立された。空知大橋掛け替え工事のためここ滝川公園の池のそばに移されたのは昭和四十一年七月ごろである。

(『啄木文学碑紀行』浅沼秀政 株式会社白ゆり 1996)

 

「黄の花畑」   

 

 

「反対側から見る太鼓橋」

・滝川公園は空知川沿いにある。公園内の池は空知川の洪水でできたもので、広さも十分あり池を取り囲む風景がとても美しい。

・一方、立ち入り禁止区域などあり「岸辺の林に人ひとりゐき」の雰囲気が出ていた。桜の季節にはたぶん賑わうのだろう。

 


 

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