啄木文学散歩
岩手県:盛岡市 啄木であい道
啄木であい道
盛岡駅前の「啄木であい道」の看板
左のバスは「盛岡都心循環でんでんむし号」
右回り・左回りがあって、一回100円。
一周 約35分。
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盛岡駅から歩いてすぐ
「啄木であい道」に行くには、盛岡駅前から約200メートル先にある開運橋を目指して歩く。橋を渡らないで北上川沿いを左に折れる。
市営地下自転車駐車場の緑地公園内にあり、隣の旭橋の間まで続く。
「啄木に会いたい」「啄木のように情熱的にぶつかり、苦しみ、怒り、悲しみ、喜びを深く味わい尽くそうとする人たちとの、新しい出会いが生まれたなら・・・」という願いを込めて付けられた名だという。
北上川に沿った緑地公園の「啄木であい道」標石
1998年7月10日に設置
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柳芽吹く春の「であい道」
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紅葉の美しい秋の「であい道」
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花びらや、地にゆくまでの
瞬きに、
閉ぢずもがもか吾霊の窓。
石川啄木
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夏潮や二人のるなる舟なれば
五反帆なれど
日の色そめて
石川節子
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かの時に言ひそびれたる
大切の言葉は今も
胸にのこれど
啄木
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初秋やまさぬ一夜を髪を梳き
かなしとききぬ
歌やこほろぎ
石川節子
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汽車の窓
はるかに北にふるさとの山見え来れば
襟を正すも
石川啄木
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ひぐるまは
焔吐くなる我がうたに
ふと咲き出でし黄金花かな
石川節子
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わが娘
今日も一日外科室に遊ぶと云ふが
悲しきひとつ
節子
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閑古鳥!
渋民村の山荘をめぐる林の
あかつきなつかし。
石川啄木
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これらの歌碑の他に---
東京朝日新聞に載った「与謝野晶子の啄木追悼歌」
そのひとつヴォロンの絲妻のため君が買ひしをねたく思ひし
「花と啄木」、「妻節子、娘京子・房江の死」などを記述したプレートもある。
今日もまた胸に痛みあり。
死ぬならば、
ふるさとに行きて死なむと思ふ。
石川啄木
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(2004-春)
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