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啄木行事レポート

「野口雨情と石川啄木」 北茨城市

    ― 国民文化祭協賛企画展 ー

         2008年10月19日(日)〜11月16日(日)

 

「駐車場から見る野口雨情生家」

 

○ 特別展「野口雨情と石川啄木」国民文化祭協賛企画展

・2008年10月19日(日)〜11月16日(日)
・09:00〜16:30
・会場 野口雨情生家資料館
・北茨城市磯原町磯原73
・TEL 0293-42-1891

展示資料

・写真としては、野口雨情のもの、石川啄木・金田一京助の二人が並ぶもの、小樽日報社跡のものなどがあった。

・啄木カルタ「少女の友」(新年号付録 絵 中原淳一)の展示。

・掲示「出会いから別れまでの205日(明治40.9.23ー41.4.14)、北の大地で育まれた友情」と題した北海道地図と説明文。

・明治41.2.17 「啄木から雨情への書簡」

お別れいたし候ふてより三旬にもなんなんとするに未だ一度の消息をも差上げずとは抑々何事に候ふべきぞ、……。

只今社には編輯局五人、三月初め機会着次第普通四頁の新聞とするとの事に御座候、当地にまゐつてよりはまだ一度も喧嘩不致候、主筆氏も好人物にて万事私の我儘を許しくれ候、釧路は新聞記者的に云へば将来誠に有望にして且つ面白き事多き町に候、……。
二月十七日夜 啄木拝
野口雨情様 御侍史

(『石川啄木全集』第七巻 筑摩書房)

  

・明治43.1.1 啄木から雨情への年賀状

謹賀新年

 

「家族の方が生活されているので注意」の表示板

 

・野口雨情と出会った日の啄木日記

  筑摩書房版「石川啄木全集・第5巻」より

明治四十丁未歳日誌

九月二十三日
…… 夜小国君の宿にて野口雨情君と初めて逢へり。温厚にして丁寧、色青くして髯黒く、見るから内気なる人なり。共に大に鮪のサシミをつついて飲む。……

十月一日
 遂に神無月は来れり。
 朝野口雨情君の来り訪るゝあり、相携へて社にゆき、白石社長及び社の金主山県勇三郎氏の令弟中村定三郎氏に逢へり。編輯会議を開く。予最も弁じたり。列席したる者白石社長、岩泉主筆、野口君、佐田君、宮下君(札幌支社)金子君、野田君、西村君と予也。予は野口君と共に三面を受持つ事となれり。……

 

明治四十一年日誌

一月十五日
…… 斎藤君が帰ると奥村君が来た。本田君が来た。野口雨情君が久振りで来た。本田君は別れのつもりで蜜柑をドツサリ買つて来た。野口君は天下の形勢日に非なりだから、東京へ帰るつもりでそれぞれ手紙を出したといふ。見ると着て居る着物はマルで垢だらけ、髯も生え次第になつて居る。自分は何とも云へぬ同情の念を起した。此人の一生も誠に哀れなものである。……

 

  

「野口雨情・略年譜のパネル」入口の展示


<おことわり>

 このページは、啄木文学散歩「茨城県:北茨城市 野口雨情記念館と生家」として作成したページの一部です。「野口雨情と石川啄木」の特別展を含んでいますので、それだけを啄木行事レポートとしてここに載せます。(写真は別のものもあります)

 詳しくは啄木文学散歩「茨城県:北茨城市 野口雨情記念館と生家」をご覧ください。

 

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