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日  記

2005年1月〜

 日記:2006年 2005年 2004年 2003年7月- 2003年1月- 2002年7月- 2002年1月- 


2005-12-31 明日は長い日うるう秒

 1日が24時間ではない! 午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に「8時59分60秒」が挿入される。原子時計と地球の自転に差ができたのだそうだ。

 ちょっと楽しい。忘れなかったら、部屋の電波時計を凝視しよう。

2005-12-30 チビコック

 スーパーでカートに山盛りに食材を載せ、さらに買い物を続けている二人がいた。わたしは、ちょうどその後につく形で買い物をしていた。

 「レンコンどうする?」「うーん、いらないな」
 「小松菜は?」「買うよ」

 野菜の束をひっくり返して選ぶ動きも堂にいっている。その二人がなぜ気になったかというと、8歳と、6歳くらいだったからだ。お母さんかお父さんがどこかにいたのかもしれない。しかし、お兄ちゃんはメモも見ずに次々と選んでいた。

2005-12-29 何十年ぶりの大雪の中・・・

 家の近くの人と、お正月の話をしていた。

実家に帰るの?
「帰れるか、わからない」
どうして?
「実家が、羽越線の脱線事故のすぐそばなの。まだJRが不通だから。バスがあるかもしれないけれど……」

 『遠い』事故ではなかった。

2005-12-20 巨人

 松井秀喜さんに遇った………夢を見た。
 そばに行ったら、本当に大きくて見上げないと話ができない。首が痛くなってしまった。夢でよかった !?

2005-12-17 豚の角煮

 食事に入った店で---
 「おすすめは豚の角煮ですが、何にしますか」
 「そちらの方、おすすめは豚の角煮ですが何にしますか」

 あっちでもこっちでも“オススメ”している。何があったのだろう。厨房を覗きたい。

2005-12-14 啄木のころの玉山

 「12日、玉山村藪川で氷点下 20.2℃」というニュースを聞いた。放射冷却現象がおきたためとのこと。

 現在も十分寒いけれど、明治の玉山はもっと寒かっただろうな。

2005-12-12 正しくて、そして違う

 「このときが一番いい!」「そうそう、チョー気持ちいい!」
 一緒に泳いだ仲間とシャワーを浴びながら、そんなことを言ってふざけ合う。

 このことは、正しくて間違っている。だって「じゃ、シャワーだけ浴びたら帰ろう・・」とはだれも思っていないから。「泳ぎ + シャワー」のセットだから快感なのだ。「苦 + 楽」みたいなものかな。…「苦」ではないけど…。

2005-12-08 「完全」は、ちょっと…

 車のナンバーについて話しているとき、知り合いが言った。
 「9とか、99とか、999とか、9999を持っている」
 『どうして?』
 「100や1000になってしまうとパーフェクトだから。ひとつ足りないくらいがちょうどいい」

 人間も、かも。

2005-12-06 マリリン・モンローはダメ?

 「マリリンモンローはだめだな」駅のホームで待っている時、すぐ後ろからそんな言葉が聞こえてきた。---えッ? マリリン・モンロー? 映画の話かな。

 「やたら音がうるさいだけでよ」---映画館の音響が大きすぎたのか。

 「北斗の拳は、いいよな。あっちのほうが熱いよ。玉が出るし」パチンコ台の機種の話だったのね。

2005-12-04 師走のパン

 知り合いのパン屋さんが「シュトーレン始めたのよ。寄ってね」と、声をかけてくれた。
 一週間に一回の焼き上がりだという。焼ける日が、待ち遠しい。

2005-12-01 おのおのがた、であえッ!

 静かな朝。“パカッ、カッカッ、パッカッ、カッ” 馬の蹄の音が乱れて聞こえた。

 「エッ、ナニッ? 馬ッ!?」と、外を見た。女性が二人、ミュールを履いて駆けていた。

2005-11-22 天下を取る

 ときどき通る道沿いの家の庭。季節には庭師を入れてきれいにしてきたのに、引越をしたらしい。あっという間にセイタカアワダチソウの天下になってしまった。丈の高い樹木にはヤブカラシがテッペンまで巻き付いていて凄まじい。

2005-11-20 わたしの名前も、星の王子さまの国に着陸した!

 早朝から宇宙科学研究本部のライブ中継を見ていた。小さな画面に、巨大スクリーンとそれを見つめている人々が見えるだけ…だが。

 ターゲットマーカーが小惑星イトカワに到達したのは確実とのこと。88万人の名前が星に着いた。しかし、探査機「はやぶさ」のタッチダウンには成功したのかどうかは分かっていない。イトカワ画像には、「はやぶさ」の影が「鼓の形」にくっきりと映っているというのに。

 25日頃の再挑戦が成功しますように。

2005-11-17 Time to Say Goodbye

 前を走るタンクローリーの楕円形の鏡面が、薄い膜をかけたように汚れていた。そこに指で書いたらしい文字。スピードを上げて近寄ると「Time to say goodby  bye」。

 最後の「by」で、ためらって「bye」と書き直してあった。さよならを言う憂鬱なときがきたのだろうか。ローリードライバーは、じきに別の道へ曲がっていった。

2005-11-13 星の王子さまに会いに行けるだろうか

 昨日、小惑星「イトカワ」に接近中の探査機「はやぶさ」が「イトカワ」に向けてロボット「ミネルバ」を放出した。でも、その着陸が確認できなかったらしい。

 このニュースを読んでいるうちに思い出した。

 2年前に「はやぶさ」が打ち上げられるとき、「ターゲットマーカーに名前を印字して、星の王子さまに会いに行きませんか」という企画があった。世界中から何十万人もの応募があった。その一個にわたしも入っていた。

 ん〜。だから何? ということだけど・・・。

 アルミ箔に印字されたたくさんの名前が、小惑星の表面にキラキラする図を夢見ていた。でも研究を進めている人たちは、それどころではないだろう。サンプル採取をして無事に地球に帰還できるよう、わたしも祈りたい。

2005-11-12 紅葉したツタがしていること

 倒れかかった塀のかたわらを通った。
 繁茂したツタが、ぎりぎりと太いツルを張って塀を支えていた。

 塀のほうが、ツタを支えツルの伸びを手伝っていた時代・・・も、きっとあった。

2005-11-07 サクラか、はたまたモミジか

 先日、やや名の通った食事処へ行った。駐車場に車を止めて入ろうとしたら、行列ができている。『さすが!』と思い、待つのは仕方ないかと行列のほうへ向かった。すると、コック帽をかぶった人がこちらへやってきた。

 「すみません。今日は休みなんです」
 『えっ!・・・・』
 「テレビの撮影があるのです」

 そして偶然TVで・・・あのときに並んでいた人たちを見てしまった。

「人気がある店ですね」 レポーターが行列を見て言う。
「ここは美味しいからね」「いつも来るんですよ」並んでいる人たちが口々に話す。
店内に入ると座席は満員。。。

 ム ム ム。サクラか、はたまたモミジか。

2005-11-05 月の皿に金の宝石

 三日月の薄い皿に黄色い宝石・金星が、落下するような形のままで西に沈んでいった。
 月と金星は、明日もっと接近するらしい。

2005-11-01 次回は2018年

 今、火星が地球に接近している。
 全天でいつも一番明るいシリウスを抜いて、濃いオレンジに輝く火星を見た。ちょっと誇らしげに見えた。

2005-10-28 I Have a Dream

 「白人にバスの座席を譲らなかった」という理由で逮捕されたことがある黒人女性ローザ・パークスさんが、24日に老衰のため 92歳で亡くなった。彼女はキング牧師らと共に「バスのボイコット運動」を381日間続け、ついに「どの席にも座れる権利」を勝ち取った。

 これを題材にした、ウーピー・ゴールドバーグ主演の映画も好き。キング牧師の「 I have a dream. 」の声と、まわりの歓声がよみがえってくる。

 ローザさん、長生きしてくださってありがとう。

2005-10-24 母国語の響き

 日本シリーズ<ロッテ―阪神>、2戦とも10得点で勝利したロッテ・バレンタイン監督のインタビュー。

 「最高の野球をしている選手たちを誇りに思う」と英語で。
 「一緒に甲子園へいきましょう」とファンへ向けて日本語で。

 ことばの持つ力は測れないほど大きい。きっとファンの心に響いているだろう。
 マジックなんかじゃなくて、ボビーさんは日本語教材を繰り返し学んでいるそうだ。

2005-10-20 ムラサキシキブとスカーフ

 台風20号の雨に打たれ、通り過ぎてからの風に打たれ、ムラサキシキブの色艶が増した。2.3ミリのまんまるな実をたくさん集めたら、ネックレスになりそうだ。そうしたら、淡い黄色のスカーフをしよう。

2005-10-17 ハリケーン、地震、これで締め切り。

 なんとなく災害が多いなと感じていたが、国際赤十字の発表で2004年の世界自然災害死者は約25万人(インド洋津波は23万人)。これは2003年の3倍、2002年の10倍なんだそうだ。

 今年だって、カトリーナ、リタ、パキスタン地震。もう締め切りにしよう。

2005-10-14 正しい秋の気配

 朝焼けの鱗雲。
 柿の実の朱に夕日。

 正しい日本の秋に深呼吸。

2005-10-08 オシャレ−2

 社内理容室のあるところで働いている知り合いが言っていた。
 「街のどこの理容室より安いんだ。でも、みんな同じ髪型になる。。。。」

2005-10-04 オシャレな人だ

 『おしゃれな人だな』と思うポイントはどこなのだろう。

 電車の中で見かけた男性。質のよさそうな柔らかいシャツ、シャツとそう離れていない濃い色合いのネクタイ、中折れ帽子にはネクタイと同色の小さい羽根が挿してある。
 この人の場合、羽根がおしゃれの決め手だとわたしは思った。

2005-10-01 これがそれだ!

 登山中、近くに家族連れがいた。3〜4歳の子が話している。
 「ねえ、早く山に登ろうよ。ねえ、山にさァ。早く、早くゥ」

 わたしはそっと、つっこみを入れた。《きみ、きみィ、これがそれだよ》

 全行程おんぶされている彼には、実感がないのね。

2005-09-28 木枯しを胸に聞きつつ啄木は…

 歌を詠む方が、メールをくださった。

木枯しを胸に聞きつつ啄木は
さいごの桜の散れるを見しや

 啄木の亡くなった日、娘の京子が桜の花びらを無心にかまっていた。
 そこから世界を広げて魅せてくださったのだろうか…。など、勝手に考えてみる。

 なんて豊かにその情景が浮かんでくることか。

 熱に苦しむ毎日、布団も寝間着も豊かではない暮らし。啄木の部屋のたたずまい、匂い、息づかい、小さな文机、窓の外までが見えてくる。

2005-09-23 おいしい「タン」は ――

 必要があって「tongue」という単語を辞書で引いた。

 「舌」のほかに「言語」の意味もあった。「民族」「国民」なども含まれていてビックリした。

 啄木がことばに鋭敏で自分の訛にも関心を置いているのは、「故郷」そして「民族」「国民」を視野に入れていたからだろうか。「ことばが持っている大きな力」が「tongue」の中に隠されているようだ。

2005-09-19 いくら待たされても OK !

 待ち合わせが長かったので、アナグラムで遊んだ。

アナグラム

た く ぼ く の い き  啄木の息 〕

ぼくの たき いく   僕の 滝 行く

ぼく たき いくの   僕 滝 行くの

きた いくの ぼく   北 行くの 僕

きくの たいぼく    菊の 大木

ぼくの きくたい    僕の 菊たい (博多弁…)

ぼきの くくたい    簿記の 九九たい (博多弁…)

いくたの きぼく    幾多の 奇木

たくの ぼく きい   宅の 僕 奇異 (コスプレイヤー…)

ぼきの いたく く   簿記の 委託 苦 (会計士が不正指南…)

のきいた ぼく く   軒板 僕 苦 (軒が低くてぶつかる…)

きくたの いぼく    菊田の 遺墨

きくたの いぼ く   菊田の 疣 9

(シツレイしました)

2005-09-17 青海原

 エチゼンクラゲにまたがって大洋をフラフラと彷徨い、いい気になって…
 ……いる夢を見た。

 深刻な被害を受けている方々、ごめんなさい。

2005-09-14 <iTMS>のご機嫌な日々

 「iTunes Music Store」へ。100万曲もラインナップされている中から好きなのを選ぶ。試聴するだけでもうれしい。
 1曲150円か200円…それなのに…思い切りが要る。カードを差し込んで「購入」をクリック。今はABBA。

2005-09-12 宇宙人のカプセル

 気の早いヤマボウシの実が色づいた。葉の上に紅くツンツンと立っている。食べられるらしいが、ヘビイチゴの実に似ているから手が出ない。

 宇宙人のカプセルのような気もする。実のまわりについている小さい小さい水玉模様の窓から、彼らはこちらを観察しているにちがいない。

2005-09-09 5歳になった「啄木の息」

 “やってみなけりゃわからない やらなきゃできないことばかり”

 イカくんサラダで乾杯! おめでとう!

(ご訪問ありがとうございます。今日からの新たな一歩を楽しみます)

2005-09-07 「これからも応援してますね」---達者にしとってけでなっす

 初めまして。啄木と同じ岩手の出身で、少年時代はお城の跡に寝転んだりもしました。楽しみに拝見させてもらっております。

 特に好きなのが日記のページです。何気なく見過ごしてしまいそうな日々の事柄が、独特の感性でサラっと書かれていてたまりません。素敵な人柄が想像できます。

 作っている本人のご苦労も知らず勝手な言い草かもしれませんが、いつも楽しみにしてますので今後も頑張って下さい。

 仕事の合間ですが、ほぼ毎日見ております。息抜きにローマ字日記を読んでしまい、かえって目が疲れる事も多いです(笑)これからも応援してますね。

では、まだ暑い日が続きますが、お元気でお過ごし下さい。

PS:岩手風に言うと「いんやまんずはぁ、あづくてあづくてしょうがねどもさ、達者にしとってけでなっす」てなとこでしょうか。

【 I さんより、励ましのメールをいただきました。「息抜きにローマ字日記を…」には笑ってしまいました。勇気リンリンです! ありがとうございました】

2005-09-04 ♪もうすぐ Happy Birthday!

 「啄木の息」は、あと数日で5歳の誕生日を迎える。

 カタカタとキーを打ってページを作り、写真を張り、ファイルをサーバーに転送する。少しときめいてブラウザで確認。たいがいここでミス発見! 訂正して転送。ふたたび確認。またミス〜ぅ!

 “テキトー更新”のページだが、お陰さまでなんとか続いている。

★☆ 啄木の魅力に惹きつけられて訪れてくださった皆さまへ ☆★

ご訪問、ありがとうございます。ご期待通りにはなかなかいきませんが、努力は続けます。

2005-09-01 「ヒト」の展示

 今、ロンドン動物園が「ヒト」の展示をしているという。クマ用のスペースの中に水着とイチジクの葉をつけた男女8人がいて、生態観察されている。

 ふだん動物園に行くと、檻の向うの動物からも見られているなぁと思うことがあるけれど……、ウ〜ム。。。

2005-08-30 観天望気は「晴れシーラス」

 いくら陽射しが暑くても見上げると、秋。
 白い絵の具のついたブラシでサッサッと描いた巻雲が、青空に広がる。

2005-08-27 BOHBO No.5

 若さが永遠ならいいな 死ぬまで青春なんていいな
 人は涙の数だけ愛を知り 明日の夢を見る

   人は誰もが舞台(ステージ)に立っている
   輝く主役(ほし)になれ

     ひとりひとりの命にゃ 意味がある
     生きてく理由(わけ)がある

 桑田佳祐さんの詩は説明調のようだが、ダンサーのT字開脚で差し引きゼロ!

2005-08-25 結ばれるのも 別れるのも

 厚生労働省の月別「人口動態統計速報」を見た。

 死亡数、婚姻件数、離婚件数、死産数、ともに1年のピークが3月にある。(出生数だけは、7月か、8月になりそう) 今年の1〜6月の統計だが、去年の数値から推測すると、年間ピークの3月は今年も変わるまい。

 結ばれるのも別れるのも、死ぬのも3月。早春には何か潜んでいる。

2005-08-23 ヒトが働くときは…?

 アリの話を聞いた。

 ハタラキアリが働くのは、自分の巣に卵や幼虫がいてエサを待っているとき。
 守るべきものがないと、働かないそうだ。

2005-08-20 心意気に脱帽

 「○○駅に行くのはこちら側ですか」と、駅のホームで聞かれた。「そうです」と答えた。

 するとその人は、続けてこんなことを言った。
 「毎日乗るんだけど毎日忘れちゃう。もう九十にもなるとしょうがないねぇ。こないだも間違えて△△まで行っちゃった。ちゃんと見るんだけど忘れるんだよねぇ」

 お一人で電車に乗ろうという心意気に脱帽。

2005-08-16 3億4000万キロかなた

 探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」の写真を地球に送ってきた。

 発表された写真には、黒い空間に大小入り交じった白い点々が無数に浮かぶ。地球から3億4000万キロ離れているところまで行って、たった 長さ500メートル、幅300メートルの大きさの星「イトカワ」を見つけたのはただ驚き! 砂を取ったら、2年後に元気で帰ってきて。

2005-08-10 そこに山があるから

 小さな登山をした。30cm、50cmと高度を上げる。
 最終の、大きい目標に向かう楽しみもある。しかしそれよりも、いまの一歩を征服していく喜びのほうが強い。

 元来、登るのが好きなのだ。必ず下るというのに。 

2005-08-05 お馴染み

 繁華街地下の由緒ありそうな和食屋に入った。髪をきれいに結い上げた女将さんが、ていねいに注文を取りに来た。
 しばらくして入ってきた客が黙って席に座った。さっきの女将さんがササッとそばに寄り「いつものでよろしいですか」と聞いた。

 いいなぁ。いつかどこかで『いつもの』と言ってみたい

2005-08-01 葉月の始まり

 馬酔木の実、楓の実。緑色のまま葉に隠れるようにくっついている。
 『もう熟したよ』というまで存在を消している。

2005-07-26 台風のしっぽ

 電車の窓外には重々しい雲が垂れ下がっていた。手を伸ばせば、台風7号の雲のしっぽに触れそうだった。「おどろおどろし」はこんなときに使うのだろう。

2005-07-21 さよなら「ひまわり5号」

 気象衛星「ひまわり5号」が役目を終えた。宇宙航空研究開発機構の発表によると3〜4日前から軌道離脱作業が始まり、今日11時に電波送信を止めた。約8年間も働いていた。すでに6月末から「ひまわり6号」が活躍している。

 「2001年宇宙の旅」の『ハル』が歌を歌いながらその機能を止められていくシーンを思い出してしまった。

 「5号」は、その後どうなるのだろう。

2005-07-20 お住まいはどこ?

 駅で待ち合わせをしていたら、タンカを持った救命士が来た。
 行く先を眼で追うと、すぐ近くの柱の陰に横たわっている人がいた。

 「どこか痛いですか」「近ごろ病院へ行きましたか」「どこにお住まいですか」救命士が矢継ぎ早に聞いた。
 「○○公園です」最後の質問に答える声が聞こえた。

 お大事に。

2005-07-15 甘味処?

 長生きしているパキラの葉の付け根から透明な液体が出てきた。試しになめてみたらモーレツに甘い。

 なんなんだ?

2005-07-10 栄枯盛衰

 近くの料理屋さんが閉店した。
 そんなに広くない店内なのに「どこから?」というほど多くの物が道路に積み上げられた。
 古道具屋が来て、棚やテーブルなどに値をつけていた。

 かつては、開店祝いの花が同じ道路を飾っただろう。

2005-07-08 まだ何か食うのか!

 体重を気にしている友人が、医者に聞いたそうだ。

友人:先生、やせる薬があると聞きました。

医者:他人に頼っているうちは絶対やせない。自分で苦労して、努力してやせるもんだ。簡単なことだ。食い過ぎてるんだ。

友人:先生、サプリメントはどうですか。

医者:まだ何か食うのか!

2005-07-04 石川啄木のIQは、128

 「伝記的資料から有名人の幼少年期IQを推定すると、石川啄木は128になる」という記事を読んだ。

 もっと高かったんじゃない?(明らかにひいき目!)

2005-07-02 ネット vs 新聞

 今年の情報通信白書によると、ネット1日利用時間は37分、新聞は31分。
 初めてネットが新聞を上回った。

 紙のメディアはどうなっていくのだろう。
 新聞紙は貴重な遺物になるのか。
 それはない……と思う。思いたい。

2005-06-29 六月の青葉ぬらして

 この季節、タイサンボクの木は下を向いていても見つけられる。枯れ葉かと思うような薄茶色の花びらをたくさん落とすから。

 六月の青葉ぬらして降る雨のなかにも匂う大盞木の花  宮原あつ子

2005-06-27 元気な魚の・・・

 板前さんが家に来て、料理をしてくれた。
 テーブルにドーンと魚を積み上げ捌いていく。
 そのうちの一尾が元気に跳ねてテーブルから落ちた。ピンピン跳ねながらドアを出た。急いで後を追うと………。

 ウッ〜ゥ〜ン、残念! 目が覚めた。

2005-06-24 天使のトランペット

 塀の上からぶら下がって咲くエンジェルストランペットを見た。オクラによく似た蕾もある。咲き始めの花はレモン色、花びらが充実したものは薄いスイカのような色になっていた。

 エンジェルストランペットを見ると、華岡青洲の妻を連想する。この仲間で上向きに咲く種は、鎮痛効果がある。青洲はそれを麻酔剤にして妻に実験した…という有吉佐和子の小説を思い出すからだ。

 少し胸のあたりが痛くなってしまった。

2005-06-21 夏椿 五弁 王冠 夏至る

 ナツツバキが、花の形そのままに歩道に積もっていた。
 今日は、夏至。

2005-06-15 風のように9秒77

 男子100メートルで世界新が出た。
 非現実的だが、時速に直してみた。36.8kmだ。

 日本記録は伊東浩司さんの10秒00。

2005-06-12 こちらもビックリ

 「今すぐ行きます」と宅配業者からTEL。待たせてはいけないと玄関先に出た。
 ところが配達の人は、こちらが外にいるとは思っていなかったらしく「キャッ!」と飛び退いた。

 あちらも命懸けで仕事をしているのね。

2005-06-06 夢の4000ピース

 ジグソーパズルの好きな友だちと話していたら、「今度、4000ピースのに取り組むんだ」と言った。
 そ、それは…、す、すごい。

2005-06-04 バーレーン戦

 小笠原の右足、よくやった。見た。ネムィ…。

2005-06-01 あんなこと こんなこと あったでしょ

 アパート取り壊し現場のそばを通った。わたしとは何の関わりもない建物だ。
 しかし、むき出しの天井、畳、とりわけ内部の階段が目に入ったとき、かつてここにあった暮らしの喜びや哀しみが見える気がした。

2005-05-30 少しなら遅れてもいい

 冷たい雨。トラブルで電車が遅れた。

2005-05-25 歯ブラシ1本に感じる幸せ

 食事した料理店の洗面所に、歯ブラシが備え付けてあった。食事後、すぐにきちんと磨いた。小さなサービスだが気分よい。
 まあ、歯ブラシ1本だけでなく、歯磨きのできる余裕ある空間も含めて…だけど。

2005-05-21 映画のセリフから

  死を目前にした詩人
  「私は何一つ完成していない。
   あれもこれも下書き‥‥
   言葉を散らかしただけだ‥‥」

 ------
 「啄木の息」は、ウェブサイトでよかった。何一つ完成していないし、みんな下書きのままだし、書き散らしているし……。でも書いちゃうもんね。

2005-05-18 夕虹に舟乗れ

 大粒の雨が止んだ空に虹の橋が架かった。太陽が沈むにつれ、虹の帯は太さを増した。ふと視野を広げると、更に巨大な虹がその上に架かっていた。「アタゴオル物語」の世界を見るようだった。

 足を止め、ケータイで写真を撮っている人も多かった。

2005-05-16 だったんそばの芽の「目」が

 食卓の上に、種々のスプラウトがぎっしり芽を出している。食べ頃になると失礼して食事中に摘み、みそ汁やサラダに入れる。まこと美味しい。

 摘んだ新芽を食べていると、まだ伸び続けている芽の「目」が気になった。『ハーッ…、明日は我が身か……』と思っているのか、いないのか。

2005-05-13 花香る道で

 種々の花が小路の両側に並ぶ道を歩いていたら、思い出した風景がある。

 スイスアルプスの麓。家々の窓にゼラニウムが並んでいた。自然と家と花が渾然としておとぎ話の世界のようだった。
 聞いた話によると「寒い時期は地下室で花を育て、季節が来るとどの家も一斉に窓に並べる」のだそうだ。

 ……花を育てることが苦手な人、あの特有の香りがダメな人、そういう人はあの村ではどうしているのだろう。

2005-05-08 電車の混みぐあい

 この頃、電車の1.2両目が異常に空いている。それ以外の車両は以前よりもっと、混んでいる。

2005-05-04 肉眼で《国際宇宙ステーション》が見えた

 本日、19:35から約5分間、沈んだ太陽の光を受けて鮮やかに宇宙を飛ぶ《国際宇宙ステーション》が見えた。方向も高度も見るのに申し分なかった。

 滑るように双子座と土星の近くを通り過ぎていった。双眼鏡を用意していたが、肉眼の方が見やすいほど明るかった。

 あの国際宇宙ステーションが、野口さんも乗り込んで7月に打ち上げ予定のスペースシャトル「ディスカバリー」にドッキングするのだ。

 明日も見える。

2005-04-28 人が多いと、人が見えない

 椎名誠さんの言葉

 「多すぎると見えない現象。ネパールのシェルパ族は星に興味がない。モンゴルの遊牧民は花だらけだから花に興味がない。イヌイットは氷に興味がない。日本は人が多すぎるので、人が見えない。電車内で化粧をする女性や弁当を食べる人がいる」

2005-04-26 トラックのジョーク

 目の前を走るトラックの後部に「最大積載量-----おしえない」と書いてあった。

 「追越し注意-----全長15メートル」と書いてあるトラック。覚悟して追越しをかけて横に並んだら、どう見ても3〜4メートルくらいだった。

2005-04-18 「しきみ」には近寄らず?

 通りがかりの庭に、つやつやの細長い葉っぱの木があった。葉の付け根に薄クリーム色のイソギンチャクのような花がたくさん咲いていた。何の花だろうと調べたら「しきみ(樒)」だった。有毒植物だから動物が近づかないそうだ。

  ゆかしさよ樒花咲く雨の中

  寺寒く樒はみこぼす鼠かな   蕪村

2005-04-14 花の帯

 川幅いっぱいの桜の花びらが、海へ海へと流れている。

2005-04-10 この春、働き始めた新人さんに似て

 ぱっと咲いたサクラもいいが、今まさに開かんとして濃いピンクに染まった蕾もいい。

2005-04-07 この暖かさで

 映画館に入る前に少し咲いていた桜が、映画が終わって出てきたらどっと咲いていた‥‥と、友だちが言った。

2005-04-04 辛夷とゲーム

 「あっち向いてホイ、こっち向いてホイ」の手の形をして辛夷が咲いていた。

2005-04-01 ガンダムが死ぬとき

 店内に飾ってあるガンダムで遊んでいた男の子。「帰るよ〜」とお母さんが声をかけた。その子は急いでガンダムを戻そうとして落してしまった。「アッ、死んじゃった!」といいながら拾い上げた。

2005-03-28 暖かい雨に打たれて咲く

 いただいたメールの言葉

 「人生は、その時そのとき、自分が信じたことをやっていくしかない。無駄なことは一つもないとしても、その時そのときを精一杯やっていたかが、その後を変えていく」

 この言葉を反芻しながら雨のなかを歩いていたら、濡れてなおシッカリ上に向かって開いているハクモクレンを見た。

2005-03-26 夢か、うつつか

 遠くに出かけたとき、母によく似た人に遇った。思いがけず話も交わした。
 ずっと経ってからふと気づいた。あの人は未来の私だったかも----。
 そういえば、自分の過去にも遇ったことがある。

2005-03-21 チョッピリ自慢

 六本木を歩いていたら、巨大「蜘蛛」のオブジェのすぐそばに揃いの上着を着たスタッフらしい人やカメラが見えた。『なんか撮影かなぁ』とわきを通り過ぎた。振り返ると、草なぎ剛さんがいた。寒い風のなか、足を縮めたり伸ばしたりしていた。ホント、すぐ近くを通ったのだぜィ!

2005-03-17 ミニ好き

 ペットボトルに付いているフィギアが可愛くて、つい買ってしまった。虫めがねを使わないと見えないような細かい部分もよくできている。シリーズものだから、次々買って隣に並べたくなる……。

2005-03-14 私の理想

 女性が、大声で話しながら小路から出てきた。「‥‥五番目の子がさ、カリフォルニアにいるの」
 誰かと話をしているのだと思った。でも、誰もいない。
 続いて「そう、これよ! これが私の理想なのよ」
 空に向かって大きく手を広げた。

2005-03-10 カラスの巣作り

 目の前をカラスがよぎった。かさばるものをくわえている。電柱の碍子にとまったところを見たら、白ビニのかかった針金ハンガーだった。巣を頑丈にするための格好の材料なのだろう。

2005-03-03 早の散歩

 よく会う、弾むように散歩する犬と人。楽しそうだなと思っていた。
 今日気づいた。犬は、足が三本だった。でも楽しそうな様子は変わらない。

2005-02-25 雪を運んだ低気圧

 屋根の上や道の端は、うっすらと雪化粧。冷たい風に向かって、ぐいぐいと歩く。

2005-02-23 待っていたョ、春一番

 朝からバタバタと強い南風が吹き、関東地方は「春一番」だった。外を歩いてから大きな建物に入ったら、中の空気の方が冷たかった。

2005-02-20 スジが気になる

 コピーの順を待っていた。前で何枚もとっている人の用紙が見えるともなく見えた。漫画の原稿のようだった。ベタの黒がきれいに入っている。この人は、漫画家か。締め切りに間に合うためにがんばったのだろう。十分眠っていない様子で髪も乱れていた。
 来月発行の本に載るのかな。

2005-02-17 容れ物は大切

 美味しくて安い肉屋に寄った。すぐ前のお客が新聞紙を敷いたザルを持ってきていた。肉屋さんは、その中にヒレカツを包んだ。
 とっても美味しそうだった。

2005-02-14 睦月・如月・弥生

 如月は“木更ぎ”。草木が更生するのだそうだ。
 二月は“逃げる”。すでにちょうど半分。

2005-02-09 空と君とのあいだには

 プリンカップに埋めたどんぐりが芽を出した。土を突き破り釣り針のように曲がった芽をのぞかせた。先っぽはすでに大木の風格を持ち、太い。
 季節の巡りくるのを待っていたんだね。

 中島みゆきさんの「ここにいるよ 愛はまだ ここにいるよ うつむかないで」の歌がつい口から出てしまう。

2005-02-04 悩みごとは

 街なかで突然話しかけられた。「○○(宗教の名)を勉強しているものですが、今お悩みのことありませんか」
 フムフム、悩み多き憂い顔をしていたか。
 イエイエ、みんなに話しかけていたね。

2005-02-02 めざせ、100万!

 「100,000 おめでとうございます。今度は100万をめざしてください。必ず後継者も育っていくことと思います。私は『啄木の息』に出会わなかったら啄木の世界の一員にならなかったでしょう」

 このページを訪れてくださる方から、うれしい“励ましメール”をいただいた。

2005-01-31 並んだ花はそれぞれ

 去年花畑で切り取られた花が、今まだ私の家できれいに咲いている……と、友だちに話したら「造花じゃないの」と疑われた。
 並んでいる花はどれも同じように見えるが、違うのさ。水切りをするからだんだん短くなるけれど、まだまだ美しい。

2005-01-26 スポーツマッサージ

 友だちがきて、部屋に置いてあるぬいぐるみのくまの足をマッサージした。ヘッドキャップをつけスパイクを履いているラグビーくまちゃんだ。
 その気で見ると、くまの足はこっているようだった。

2005-01-22 鉄塔の下に

 鉄塔の下に、鵜の亡骸と猫の亡骸が2メートルほど空いて並んでいた。どんなドラマがあったのだ。

2005-01-20 遥か遠くの夢が……

 今、アクセスカウンターが 100,000 を超える数字を表示した。
 このページを始める時、カウンターの桁数に悩んだのを思い出す。『六桁は多すぎる』と思いながらもそのまま掲げてきた。でも、その遥か遠くの夢が現実になるなんて。チョー シアワセ!!

(ご訪問ありがとうございます。多くの皆さんに支えられて、ここまで来ました。今からまた、一歩一歩を大切に進みます)

2005-01-18 耳かきの好みは難しい

 「いらっしゃいませぇ〜。耳かきはいかがでしょうかぁ〜。ピタッとくる耳かきで〜す」
 ピタッとくる耳かき? ど、どんなの? 店内で思わず足が止まってしまった。

2005-01-16 大丈夫でした?

 商店街で私の数メートル前を歩いていた人が、眼鏡屋さんの方にスッと足を向けた。眼鏡洗浄機がそこに見えたから『ああ、眼鏡を洗うのね』と思った。ところがその人は、洗った後に眼鏡をすすぐ水の容器(大きいお弁当箱くらい)を持ち上げてググッと飲んでしまった。
 “Woooh!”

2005-01-13 鉄塔の足二つ分 北へ

 朝から晴れて赤い太陽が出た。元旦の初日の出に比べると、太陽の出る位置がずいぶん北へ動いた。地球ごと時が動いている。

2005-01-07 時が動く

 アイスランドポピーを花瓶に生けた。俯いていた蕾が上を向きはじめ、細かい毛のびっしりついている殻が割れた。「あれっ」と言う間に萼がふわっと落ちた。さなぎからかえった蝶の羽のようにシワシワの花びらが広がった。

 時の動いたのを見た気がした。

2005-01-01 幸せの風

 2005年の夜明けは微かな雪景色に始まった。

 これでもか! これでもか!! と ニュースに事欠かなかった昨年の締めは“スマトラ沖大地震とインド洋津波”。

 今、新しく訪れた年に幸せの風が吹きますように。

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明治四十三年

 一月一日本郷より 岩崎正宛書簡

またお互ひに年をとつた事になつたね。皆さんによろしく。

   東京市本郷区弓町二ノ十八新井方 石川 啄木
                   石川せつ子

 

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